とうとう初夏です。5月です。
寒がりのわたしにとっては、このへんからが本当に解放感のある季節です。(4月はまだ寒い日もあるので騙されないぞ、という気持ちで過ごしています)
外に出たくなったり、新しいことを始めたくなったり。
俳句部にも今回から参加する方が増えて、新しい風が吹き込んだような感じがしました。
今回のお題
「薄暑」または「袋角」でした。
薄暑(はくしょ)
初夏の頃、やや汗ばむほどの暑さをいう。大正年間に定着した季語。夏のはじめの感覚的な季語である。
袋角(ふくろづの)
鹿の角は毎年生え変わる。春に落ちたあと、角座から新しい角が生まれてくる。皮膚で包まれた柔らかい角であり、形が袋に似ているので、その名がある。
初心者のワタクシ、どちらの季語も初めて出会いました。
とくに「袋角」は知らない方が多くて、みんなで画像検索しました。
鹿の角は脱落後、2、3日で根元にちいさなコブ状の角が生えてきます。その生えるスピードや見た目から「鹿茸(ろくじょう)」とも呼ばれ、古くから補精強壮剤にもされていたようです。
こういった知らなかった世界を知ったり、意識しなかった季節の変化に気づいたり。俳句からはいろいろ豊かなきっかけをもらっています。
今回の作品
題詠「薄暑」「袋角」
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風はらむ単衣まぶしき薄暑かな(藤風)
三年はやるつもりです薄暑より(森の中の田んぼ)
懐かしき土のかほりの薄暑かな(伽羅倶利)
水輪より鯉の跳ねをり薄暑光(紙の舟)
「おはよ」つて言ふよ袋角の君に(松竹梅)
薄暑でも寒さが残るハックション!(東北)
銃声や鹿茸宙に刻まれり(楽来)
次回のお題
「噴水」です。
次回の俳句部は6月11日(土)です。
ネフネの「ポレポレ俳句部」は、毎月第2土曜日13:30〜15:30に開催しています。(現在は感染症対策のため時間短縮しています)講師は俳人の松本薬夏さん(→Twitter)
開催場所:NEFNE(大阪府寝屋川市八坂町13-11)
状況によりオンラインを併用しています。
参加希望のかたはメール(info@nefne.website)またはSNSでご連絡いただけると嬉しいです。
俳句初心者歓迎です!
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